スキンケア用品や水の成分の説明で、よく見聞きするpH(ペーハー)値という言葉。聞いたことはあってもどのような数値のことなのか、わからない人も多いのは?PH値って何?pHとは、水素イオン濃度の略称であり、酸性やアルカリ性を示す数値のこと。
pH値の基準となる数値は中性となるpH7です。pH値が少なくなるほど酸性は強くなります。多いとアルカリ性に傾いていることになります。
肌とpH値の関係性とは?健康な肌の状態といわれているのが、pHが4.5〜6.0の弱酸性。
肌が弱酸性に保たれていることで、肌トラブルの素になる有害菌が住みにくくなることにより、肌を弱酸性に保つことが大切、といわれています。
pHバランスが乱れてしまうとどうなる?肌のpHバランスが乱れてしまった場合、乾燥や炎症、くすみなど、肌トラブルが起きやすくなるといわれています。
しかし、ボディソープや洗剤などの多くは弱アルカリ〜アルカリ性のものが多く、肌への刺激も強いため皮膚膜のバリアが低下してしまいます。
また、顔や身体が弱酸性なのに対して、デリケートゾーンはバランスを保つためにさらに酸性寄りに保たれています。
皮膚も非常に薄く、刺激の強いアルカリ性のボディソープで洗うとかぶれを起こし必要なバリア機能まで強い洗浄力によって洗い流してしまいます。
デリケートゾーンは、pH値に合わせたデリケートゾーン用の弱酸性ソープで洗い、酸性を保つことが、健やかな肌環境を整えることに繋がります。
また、体内は常にpH7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。これは、全身の細胞が、この範囲内でしか機能を発揮できないからです。
しかし現代人はストレスや乱れた食生活によりpH値が酸性に傾きがち。pHバランスが乱れてしまうと不眠や頭痛、疲労感などあらゆる不調につながってしまいます。
pH値バランスを整えるにはまず、何かしらの不調を感じて体が酸性に傾いていると感じたならば、弱アルカリ性のミネラルウォーターを飲むと、胃腸への負担もなくバランスを整えられるといわれています。
肌を最適なpHバランスに保つには、肌のpHを中性~アルカリ性化することにつながりうる汗や刺激物はこまめに洗い流し、保湿をしっかりすることで肌の状態を整え、弱酸性の状態を保つことが大切だと考えられています。
pHバランスを保つには、毎日の生活の中でちょっとしたことを意識することが大切です。肌を洗うときは弱酸性のソープを選んだり、デリケートゾーンは専用アイテムを使ったり、水の選び方、そしてストレスをためず規則正しい食事をとるなど、少しでも意識して過ごしてみましょう。
<参考文献>クラブサンスターおいしい水のおくりもの「うるのん」健康美塾石鹸百科