5,000年以上も前から愛されてきたチャイ。あらゆる効果・効能を持つスパイスを使ったチャイは、体の健康をサポートしてくれる素晴らしい存在。その理由を解説します!
チャイの歴史チャイティー(マサラチャイ)は、アーユルヴェーダの一環として、5,000年以上も前にインドで作られたといわれています。
もともとのチャイは茶葉を使用されておらず、水にさまざまなスパイスを加えたものであったそうです。
1,800年代にはインドを支配したイギリス帝国によって、チャイに茶葉が使われるようになりました。私たちが知るチャイは、この時代に生まれたものです。
そもそもチャイとは?現在でいうチャイは、インドで生まれたブラックティーとミルクがベースの飲み物。
紅茶の茶葉をミルクで煮出して作ることでコクがあり、砂糖を加えることで甘味が強くなります。
「チャイ」とはそもそもヒンディー語で「お茶」という意味。「ティー」の意味も「お茶」なので、チャイティーとチャイは同じものを指します。
チャイに使うスパイスの種類は?カルダモンやシナモン、ジンジャー、ナツメグ、スターアニス、ペッパーコーン、クローブなどのスパイスを混ぜたものがシンプルで伝統的なチャイ。
チャイの魅力は、使用したスパイスから得られるものがほとんど。元来から、そのスパイス類の効能によって人々の体を癒してきました。
<それぞれのスパイスが持つ効果・効能>カルダモンカルダモンは胃腸を守る効果があり、コレステロールや血流をコントロールする効果があるといわれています。どちらも心血管由来の病気を防ぐ役割が期待されています。また、気持ちを落ち着かせる効果も。
シナモンシナモンはガン予防のサポート、アルツハイマーや記憶障害のリスクの軽減、また、心臓にもよいとされています。
クローブ紀元前300年の頃から鎮痛剤や防腐剤目的で使用されてきたクローブ。ほかのハーブと併用することで、その効果はさらに高まるといわれています。
ペッパーコーン血液の循環や代謝をよくするといわれています。
ナツメグナツメグはマンガンを多く含み、血中糖度の安定や、炭水化物やカルシウムの代謝を助けてくれます。また、骨や歯の成長を助ける働きがあります。
スターアニス咳止め効果や、息のリフレッシュにいいとされています。
ジンジャー消化を助ける効果がありや身体を温めてくれる効果が期待できます。また、免疫機能を高める効果も。
これらのスパイスは、
・肌のかゆみ・ニキビ・体重の増加・消化不良・関節の痛み・鬱などの炎症を抑えてくれる効果もあるといわれています。
炎症を放っておくと、心臓病や糖尿病、ガンなどの病気になってしまう可能性を大きくしてしまいます。
ゆえに、スパイスを活用したチャイを飲んだり、料理を食べることは、体にとってとてもいいことなのです。
チャイを飲むことで得られる効果は?基本のスパイスを使ったチャイを飲むことで、以下のような効能が期待できます。
食後の消化をサポートほとんどのお茶には食後の消化をサポートする効果がありますが、チャイもそのひとつです。
気持ちを和らげる茶葉に含まれる豊富なタンニンが、気分を落ち着かせてくれます。
むくみの解消チャイのカフェインと相互作用で、デトックス作用、利尿作用が働き、むくみ解消が期待できます。
血行を促進して冷え性改善スパイスには血行促進作用があるため、冷え性の方におすすめ。
アンチエイジングも期待できる紅茶ポリフェノールが多く含まれるため、シミやシワに有効な抗酸化作用にすぐれ、アンチエイジングも期待できます。
チャイの作り方チャイはおうちでも簡単に淹れることができます。
基本の作り方はコチラを参考にしてみてください。
<チャイの作り方>・小鍋を用意して、大さじ2杯くらいのチャイの茶葉を入れる
・牛乳など、お好みのミルク(200ml)を入れる
・砂糖や蜂蜜などの甘味を入れる
・直火で温める。沸騰させず、コトコト2〜3分ゆっくり煮出す
・火を止め、茶葉がしっかり開くまで待つ
・茶漉しで漉しながら、お気に入りのカップまたは保温ポットに注ぐ
※本格的にホールスパイスを使ったレシピなど、ほかにもさまざまなチャイの作り方はあるので、お好みのレシピを探してみてください。もちろん、ビープルにも手軽に飲めるチャイがラインナップしていますよ!
甘くて美味しいだけでなく、スパイスの力を存分に得られるチャイ。
食後に、おやつ時に、寝る前にと、日常的にチャイを楽しんでみては?
<参考文献>akashcafeNIKOTRAFING CO.,LTD.