心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく連載。栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は夏の旬食材「きゅうり」をピックアップ!ー今月の旬食材ーきゅうり成分の約95%が水分で、カリウムが多く含まれているきゅうり。カリウムには利尿作用があるので、むくみの改善にも繋がります。ぬか漬けにするとビタミンB1が増加し、乳酸菌の働きも加えるので、疲労回復のサポートにも。旬の時期は夏で、6〜8月。体を冷やす作用があり、夏場の水分補給にはぴったり。
きゅうりの主な栄養素カリウム必須ミネラルであるカリウム。体内の余分なナトリウムの排出を促す働きがあります。カリウムは発汗によって失われるため、夏場は不足しがちな栄養素。汗で失われたカリウムの補給にきゅうりはおすすめの野菜。
ビタミンK油に溶けやすい脂溶性ビタミンのひとつ。ケガをした際の血液凝固を助けてくれたり、カルシウムへの沈着を促して骨を丈夫にしてくれたります。
ビタミンCビタミンCは水溶性ビタミンのひとつで、コラーゲンの合成を助けたり、鉄分の吸収を促進したりする栄養素。活性酸素を除去する抗酸化作用もあるため、美肌にも効果的。
食物繊維きゅうりには不溶性食物繊維を中心に、水溶性食物繊維も含まれています。腸内環境を整えて、便秘を防ぐ働きをしてくれます。
銅・モリブデンきゅうりの微量なミネラルの中には、銅とモリブデンが含まれます。銅は鉄とともに、貧血予防につながる重要なミネラルとして知られています。モリブデンはタンパク質の代謝に関わり、子どもの成長にも欠かせない栄養素です。
β-カロテン抗酸化作用のあるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは視力の維持、粘膜や皮膚の保護、のどや肺といった呼吸器系統などの働きをサポートするといわれています。
きゅうりの栄養を効率的に摂取する方法皮まで丸ごと食べる皮には多くのビタミンとミネラルが含まれているため、皮まで丸ごといただくのがおすすめ。ヘタを捨ててしまったり、皮をむいてしまうのはもったいないので、そのままいただきましょう。
ぬか漬けにして、ビタミンB1を増加昔ながらのぬか漬けは、ぬかに含まれるビタミンB1の働きで栄養価がアップします。ぬか床の乳酸菌ときゅうりの食物繊維の相乗効果で、腸内細菌の改善に役立ちます。
β-カロテンは、油と合わせることで吸収力UPきゅうりの栄養路β-カロテンは、油と合わせることで吸収されやすくなります。ドレッシングにはオイル添加タイプを選んだり、油を使った炒め物をするのがおすすめ。
美味しいきゅうりの選び方新鮮で美味しいきゅうりを選ぶポイントは、
・果皮が濃い緑色・ハリのあるもの・なるべく太さが均一・イボがピンと尖っていて、触るとチクチクするものなど。
表面に白い粉が付いているものは、水分蒸発を防ぐ天然物質をきゅうり自らが出したもので、この白い粉が付いたきゅうりも新鮮な証拠。
きゅうりの保存方法<冷蔵保存の場合>きゅうりは低温に弱く、理想的な保存温度は10〜13℃の間。野菜室に入れることで最適な温度で保存が可能。冷気が直接当たると傷みやすいため、1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包み、さらにポリ袋に入れて野菜室で保存を。
<冷凍保存の場合>冷凍すれば、1カ月ほどの長期保存が可能。水洗いしたきゅうりをスライスして塩もみしてから水けをしぼり、平らにまとめてラップに包んで小分けに。冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存を。解凍時は半解凍になるまで流水にさらすか、自然解凍で食べてください。
栄養素がないと思われがちなきゅうりですが、ビタミンやミネラルを中心に多くの栄養をを含んでいるので、夏は積極的に摂取したい野菜。夏のほてった体を冷やす野菜として、活用してみてください。
<参考文献>ふるさと納税DISCOVERYJAグループマイナビニュース