ここ数年、注目されつつあるスパイス「マーガオ」。独特な香りで、一度ハマるとリピートしたくなる人も続出。一体どんなスパイスなのか、解説します。幻のスパイス「馬告(マーガオ)」とは?マーガオとは、クスノキ科ハマビワ属の落葉小高木に実る、緑色の実をスパイスにしたもので、正式名称は「山胡椒」。
古くから、台湾の原住民であるタイヤル族が愛用してきたスパイスで、現地語では「長寿」
「繁栄」を意味し、「伝統が長く繁栄すること」を願った言葉として名付けられたと言われています。
車では入ることができないような山奥にのみ自生しており、一つひとつ手摘みで採取する希少性が高いもので、「幻の香辛料」「レアスパイス」などと呼ばれています。
見た目は黒胡椒そっくりですが、黒胡椒より柔らかく、パリパリした食感が特徴。
強烈なレモングラスの香りを放ち、味はピリッとした辛味とほのかな苦味があります。
料理のアクセントにも、香りづけにも活用できる万能なスパイス。和食、イタリアン、フレンチ、エスニックに至るまで、あらゆるジャンルの料理にマッチします。
近年、台湾ではマーガオケーキやマーガオビール、マーガオチョコレートなど、さまざまな料理が急増中。世界中で注目されているスパイスです。
どんな効能がある?マーガオには鎮痛作用や抗炎症作用のあるシトラール、抗菌作用、免疫力の強化、リラックス効果、快眠促進効果のあるリモネン、防虫作用や抗菌作用のあるゲラニオールという成分が含まれています。
また、実際に原住民の間では二日酔いの頭痛を和らげるために使用されており、医食同源の自然の恵として珍重されてきました。
その香り高さは一度味わうとやみつきになるとも言われているマーガオ。さまざまな料理の質をワンランク上に上げてくれるスパイスです。炒め物やスープ、肉や魚料理、パスタやサラダなど、台湾料理のみならず、いろんなレシピに活用してみてください。
<参考文献>VOXSPICE台湾食品原料馬告.jp