忙しい現代人は、ついつい睡眠を削りがち。実は、日本人の睡眠時間は世界でワースト1だということをご存知ですか?
睡眠不足が続くと心身に悪影響を及ぼしてしまいます。まずは自分の睡眠が適切にとれているか否かをチェックしてみましょう。日本は世界で一番、眠らない国2021年度に、OECD(経済協力開発機構)が行った調査報告によると、日本の睡眠時間は平均7時間22分。この結果、実は加盟国30か国中で日本はワースト1!
中国は9時間1分、アメリカは8時間51分、フランス8時間32分と諸外国と比べても日本の睡眠時間はかなり少ないのです。また、厚生労働省の調査によると日本人の40代女性の睡眠時間が短い、という結果も。
また、「眠りが浅い」「眠りに満足していない」など、睡眠に対する不満が多かったり、慢性的な睡眠不足が続いている日本人も多いようです。
睡眠が不足するとどうなる?睡眠不足が続くこと、いわゆる「睡眠負債」で、私たちの心身への影響はどんなことが起きるでしょうか。
<肉体的な不調>・疲労感や倦怠感・免疫力の低下・肥満・糖尿病や脳卒中、高血圧など生活習慣病の悪化など
<精神的な不調>・認知力や判断力の低下・不安定な感情・抑うつ状態など
このような症状を予防、または改善するためにも、自分にとっての適切な睡眠時間を知って、良質な睡眠をとることが大切です。
適切な睡眠時間は個人差があるため、どの程度寝ると日中に眠気がなく活動に支障がでないのか把握しておくことが大切です。
睡眠負債を抱えているかチェックを慢性的な睡眠不足が続いていると、それが当たり前になり、自覚がないという人も多く見られます。
以下のようなチェックを日頃行うとよいでしょう。
・目覚めが悪い・日中、眠気がある日が多い・体が常にだるい・やる気が出ない、鬱々とする・体調を崩しやすい・イライラしやすい・太りやすいなど
これらの項目にいくつか心当たりがある人は、睡眠負債を抱えている場合があります。
慢性的な睡眠不足が続いているなと感じたら、睡眠時間を積極的に確保したり、良質な睡眠を得るためにも就寝前のスマホ使用や飲酒を避ける、入浴してから布団に入る、寝具にこだわる、好きな香りのアロマを使うなど、自分なりの対策を見つけることをおすすめします。
一度自身の睡眠をチェックして、健やかな毎日へと導きましょう。
<参考文献>サントリーウェルネス厚生労働省「e-ヘルスネット」