2024/06/27

FOOD

旬食材辞典|「にんにく」にも旬がある!夏に向けて免疫力をUP

心も体も喜ぶ、旬の食材を紹介していく人気連載。 栄養素や下ごしらえのヒントなど、ビープル的役立つ情報をお届けします。今回は夏が旬の「にんにく」をピックアップ!

-今月の旬食材-
にんにく
にんにくの旬は6〜8月。普通のにんにくは一年中手に入る食材ですが、これは収穫後3〜4週間かけて乾燥させたもの。新にんにくは乾燥させない状態で出荷されます。乾燥していないぶんみずみずしく、にんにく独特の辛味も少なめ。ホイル焼きや素焼きにすると、ホクホクした食感を楽しめます。

にんにくの主な栄養素は?
アリシン
にんにくの滋養強壮は、アリシンという栄養素が関連しています。アリシンは疲労回復に効果的といわれるビタミンB1の吸収をサポートするので、滋養強壮効果が期待できます。また、免疫力向上やがんの予防にもつながるともいわれています。摂取することで血行を促進し、血管が拡張する働きから、冷え性のケアや動脈硬化、血栓予防のにも役立ちます。
カロテン
にんにくの芽の部分には多くのカロテンが含まれています。カロテンは体内でビタミンAに変化する性質を持ち、皮膚や粘膜の健康維持に役立つ栄養素です。
リン
リンは健康な歯や骨をつくるサポートする栄養素。リンは新しい骨や歯の発達にも不可欠な成分であると同時に、代謝反応にも関係しています。体内でリン酸になり一定濃度が保たれることで、健康的な体の維持に役立てられているのです。
葉酸
葉酸は葉物野菜に多く含まれる栄養素。にんにくの芽の部分を中心に葉酸が含まれるため、貧血予防に役立ちます。また、葉酸は胎児の発育をサポートする重要な栄養素。妊娠初期に十分な葉酸をとることで、胎児の成長をサポートして、鉄分の補給にもつながります。
ビタミンB6
ビタミンB6はタンパク質を分解する手助けをするため、ダイエット中や筋トレでプロテインを摂っている人は一緒に摂取したい栄養素。エネルギー代謝をサポートするはたらきがあります。


美味しいにんにくの選び方
にんにくは新鮮なものほど水分が多く含まれているため、みずみずしい美味しさを体験してきます。
選ぶポイントは、
・皮が白くしっかりしている
・ふくらみが均一で、きれいな丸い近いもの
・ずっしりと重い
など。
芽が出ていたり皮が茶色に変色しているものは避けましょう。

にんにくの保存方法
<冷蔵保存する場合>
にんにくを冷蔵庫で保存する場合、薄皮はむいておきましょう。薄皮をむいたにんにくは、ジップ付きの保存袋に入れて冷蔵庫へ。約1カ月間保存できます。
<冷凍保存する場合>
冷凍保存するときは、皮ごとジップ付きの保存袋に入れましょう。1片ずつにわけたら、2〜3片を一緒にラップで包んだあと、冷凍用ジップの保存袋へ。香りがとんでしまうため、冷凍が可能なのは2週間程度。すぐに取り出して料理に使えます。
<漬け込んで保存する場合>
薄切りやみじん切りにしたにんにくをしょうゆなどに漬け込んで、冷蔵保存する方法も。保存期間は1週間程度で、そのまま料理の味付けに活用が可能。密閉容器に入れて冷蔵庫に保管しましょう。

さまざまな味付けのアクセントになるにんにく。にんにくパワーでこれからくる夏に負けない体づくりを目指して。

Text by Sonomi Takeo